感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
げんなり
1
よーし、短歌を勉強するぞと勢い込んで読み始めて、もしかしたら思っていた「短歌」とはずいぶん違うものを学んだような気がしている。どちかと言うとそれは新鮮な驚きで、その新鮮さと言うのが、実はもう戦後直ぐには唱えられていたのだから、自分のアンテナの能力不足にため息も出ない。 短歌に限らず、作品を読み手が解釈するということの面白さ、危うさについて考えることもあるのだけれど、本書に紹介されている塚本邦雄の斎藤茂吉の短歌への評価が実に楽しい。作品が読み手によって変化し新しい姿に輝く、そんな実例を見たような気がした。2021/01/20