内容説明
インフルエンザはこんなにもおそろしい!と、根拠のない「不安情報」を流しつづける専門家や報道関係者。いっぽう、アメリカの報道からはじまった「新型インフルエンザ」だが、そこで流されたのは、冷静な対応を呼びかける「安心情報」だった…。
目次
第1章 まず、インフルエンザの基本から―じつは、「ちょっと症状の強いかぜ」(本当に「新型」だったのか;一九五七年以前に生まれた人には免疫が? ほか)
第2章 パニックはなぜ起こったか―だれも口をつぐんで語らない(大流行を予兆させる第一報;「テキサス州でこどもが死亡」で世界に ほか)
第3章 治療をめぐって抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザなど)―タミフルはこどものいのちを救ったのか(危険すぎてぼくは使うことができない;一瞬も一人にさせないで二日間をすごす? ほか)
第4章 予防策は有効だったのか―科学的検証のない“強行”(国は有効性を確かめる姿勢もない;小中学校で集団接種が中止されたのは ほか)
第5章 うつる病気への過剰反応がまねくこと―いわれのない被害を受けた人たち(買いだめしたワクチンのゆくえ;じつは感染していなかった“感染疑い例” ほか)
著者等紹介
山田真[ヤマダマコト]
八王子中央診療所所長。小児科医。その豪快な笑い声と、親しみやすい人柄から、通称は「ワハハ先生」。「障害児を普通学校へ全国連絡会」世話人。『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』(小社刊)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かけほん
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2009年の新型インフルエンザから11年後の2020年…。今度は新型のコロナウィルスの登場により、またもや世界はあっという間にパニックへ。だいたい同じことを繰り返しているが、今回のコロナ騒動を見て、経済のことや医療体制など、人間は全然学べていないんだと認識させられたと思った。流行から1年経過した今、ワクチンが登場してきたが、これもどうなるかと、本著を読んで不安になった…。本書の内容的には実例を交えての深い分析や第一線で活躍している専門家の意見を知ることができてよかった。2021/01/08
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