内容説明
天津は陸河海の交通の要衝。中国料理を、各地方の食文化から解明しようと試みる実学・こだわりの書。中国の食文化研究第三巻。
目次
動乱と政商の街―北京の正面玄関「天津」
春秋期―天津は渤海に臨む、三角州の中
天津の「天后宮」門前市の賑わい―「杏仁茶湯」の大道芸で広告塔にされる
天津でも「塩」が商人の発祥―今も工業用製塩をする長蘆塩田
明朝宮廷料理が「天津菜」の基となる
厨師(調理師)が官帽の後に孔雀の羽根飾り―乾隆帝より花〓(ホアリン)を賜った厨師の「宮焼目魚」
明朝から清朝・中華民国を生き抜いた「八大成飯荘」―中華人民共和国にその終焉を迎えて閉店に追い込まれた
清朝瓦解の動乱が天津の料理を発展させる―老饕(食通)が厨師に料理を教えた お客様が料理長を育てる
北京の「〓(ほう)膳飯荘(清朝宮廷料理店)」に伝わる天津菜―近代化されたレストラン登瀛楼飯荘を訪ねる
日本の「鮎」に似た生態の銀魚―河口の水門設置で絶滅〔ほか〕
著者等紹介
横田文良[ヨコタフミヨシ]
昭和29年生まれ。現在、辻学園調理製菓専門学校中国料理研究室主任教授
定延健二[サダノブケンジ]
昭和12年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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