内容説明
中国料理を、各地方の食文化から解明しようと試みる実学・こだわりの書。
目次
山東省
青島―道教の地「〓(ろう)山」の水が「青島ビール」をつくる
即墨―「即墨老酒」の工場を観る―紹興の製法が華北に洩れたか、同時発生か?
威海衛―「倭寇」取締りの陣が「威海衛」 黄海海戦はスピードの差で日本海軍が勝利
煙台(山東半島)―紀元前、秦の始皇帝が山東の厨士(料理人)を育てた? 北京料理、山東料理人の故郷「煙台(福山)」
竜口―遣唐使第七回までたどった 北路コースの基点「蓬莱」
粉絲の街・昭遠 海の街・莱州 大根・白菜と鶏肉の街・昌邑 凧の街・〓(い)坊 黒い鶏の街・寿光 野菜の街・青州
〓(し)博と臨〓(し)―妓女(芸者)三千人は紀元前、春秋の斉・魯にいたか? 「富国強兵」の管仲の政治理念、その後に「百家争鳴」を生む
泰安―泰山に登る神様と一体化 日本の「神人共食の思想」は古代中国王朝からあった
曲阜―孔子の一生は居候生活であった 孔子の師は、『周礼』を著した周公旦〔ほか〕
著者等紹介
横田文良[ヨコタフミヨシ]
昭和29年生まれ。辻学園調理・製菓専門学校。中国料理研究室主任教授
定延健二[サダノブケンジ]
昭和12年生まれ。辻学園調理・製菓専門学校学園長。全国料理学校協会理事。西日本料理学校協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ymm
1
再読。2015/02/19
ナウラガー_2012
0
山東省の名果:煙台リンゴ、肥城モモ、莱陽ナシ、楽陵ナツメ/宮廷料理人や日本への渡来料理人の出身地に「煙台人」が多い。特に煙台西の「福山鎮」が山東料理のDNA(福山の鮒は有名.冬鮒夏鮎.鮒は泥を好み雑食しないので補腎効果があり冬に肉厚で卵も多く美味.産後の母乳の出をよくしたり、薬用・解毒作用もある)。客の食事が終わると給仕任せにせず調理人自らが感想を聞きに行き腕を上げた/満州に出兵していた宇都宮の「第14師団」が引上げ後に本場の餃子として伝えたのが日本の焼餃子の始り/湽「黒」博「多」:黒が多い=石炭の産地2013/09/12
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