感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
71
「追儺」を起点とした文化・伝承。来訪神行事が、ユネスコ登録されているのも知らなかった。敢えて3鬼を選ぶと、まずは戒めの観点から『三宝鬼神(山口県)』。京都・鬼法楽にも通じる三欲。次に、微笑ましいのが『オニ恋(埼玉県)』。何せ頑張りすぎて、角が生えてきたんだもん!?最後に、”日本昔話”の」観点で『鬼住山のオニ(鳥取県)』。日本最古の鬼伝説と言われれば選ぶしかない。笹巻団子というのも風流也。総じて悪者ではなかった点に、少し安堵感。興味深い一冊だった。2020/01/20
あたびー
38
読友様のコメントで気になり読みました。まず絵がとても綺麗です。北海道から順々に、主にお祭りなどに現れる鬼を紹介しながら鬼という存在の様々な姿に迫ります。「私の出身地の鬼が出てこない」という人もいるでしょうが、つまり1冊の本では紹介しきれないほど日本中に鬼の伝説やお祭りがあるということですね。「鬼」は中国では幽霊を意味します。そこに「オニ」と言う日本語を当てたのは、普段見ることの出来ない存在、力、そういうものを表現しようとしたのかもしれません。また、中央にまつろわぬ者達も古来オニと言われてきたことも。2022/10/28
雨巫女。@新潮部
15
《私-図書館》都道府県にいろんな鬼がいるんですね。怖いというより、気になる鬼が多い。2019/08/10
rapo
12
日本各地にこんなにもオニ伝説があるとは驚きでした。子供の頃大好きだった絵本「泣いた赤鬼」に出てくる青鬼のその後が気になっていましが、香川県高松市に住み着いたとは知らなかった!今は香川県観光推進キャラクタ―になっているんですね。幸せそうで良かったです。2020/10/27
猪子
9
47都道府県のオニに関連する事柄をまとめた一冊。本物を見に来てほしいから、あえて写真は載せていないそうです。合間に挟まるオニばなしも面白かったです。我が千葉県の鬼来迎は初めて聞きました。2019/08/12