内容説明
オトナたちが若者たちのメールの内容に対して、意味のないやり取りをしていると批判しているが、それはポイントがずれている。なぜなら、ケータイのメール交換はまずコミュニケーションありき、だからである。若者たちは、やり取りをする内容があってメールを送りあっているのではなくて、やり取りする必要があるから内容を作り出すのである。静かな教室、そして職場では、いま一体何が起きているのか。オトナと若者のコミュニケーション・ギャップを読み解く。
目次
第1章 メール私語の実態(教室の中の見えないコミュニケーション;実際どんなやり取りが… ほか)
第2章 学校におけるコミュニケーション(学校の「情報化狂騒曲」;教室の時空間)
第3章 オトナから見たメール・コミュニケーション(オトナのコミュニケーション観;やっぱり、けしからん?)
第4章 世界のメール・コミュニケーション(北欧から見る情報化社会;フィンランドの若者事情 ほか)
第5章 で、未来はどうなるの?(「あいまい・共感社会」の到来;関係性の価値 ほか)
著者等紹介
松下慶太[マツシタケイタ]
1977年生まれ。京都大学文学部卒業、京都大学文学研究科博士課程、フィンランド・タンペレ大学ハイパーメディアラボラトリー研究員を経て、目白大学専任講師。メディア・若者・学びをキーワードにメディア文化、情報教育などを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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