目次
町内会とはどういう組織か
町内会をどうみるか―立ち位置によって見え方が違う町内会
町内会における自治の二側面―住民自治の諸相
地域での共同の暮らしの組織―機能の包括性の意味
町内会と自治体行政との関係
地域生活の変化と住民組織の主体性
地域課題の拡大とコミュニティづくり
町内会の下部組織と上部組織
町内会とNPOの協働
町内会・自治会脱退の自由の意味
町内会の運営の刷新
町内会の活動の刷新
行政からの自立と協働
地域内分権と住民代表性―地域自治区を考える
地縁型住民組織の可能性
著者等紹介
中田実[ナカタミノル]
名古屋大学名誉教授。1933年愛知県生まれ。1969年から名古屋大学助教授、教授、1997年から愛知学泉大学教授、愛知江南短期大学学長を歴任。専門は社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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2
「災害ユートピア」は感動的だが、それよりも町内会が協力して対策を練っていれば、被害を未然に防ぐことができる。煩わしいのも確かだが、日頃の積み重ねが命に関わることがある。他の本の言葉を借りれば「人見知りは贅沢病」なのかもしれない。ご近所づきあいが全くない不気味な地域に住んでいたことがあるので、よりそう思う。2017/07/31
jupiter68
0
久しぶり。面白かったなあ。こういうまじめな本が好きだ。町内会・自治会の運営自体が行政と対等であるということ、互いの誤解がたくさんあるということ等、全くそのとおりだ。2017/07/20
kuronyann
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町内会・自治会のことが広い範囲で理解できる。そして複雑難解さも。自治会脱退の自由が地裁、高裁の判決を覆して2005年の最高裁判決で決まったというのには驚いた。この本によれば最高裁の判決理由に「当該自治会は退会を制限する規定を持っていないことをあげて上記の判断を示した」(113頁)とあるが困惑する。規約があれば脱会できないとは!2022/08/27