目次
序章 大阪の都市政策を考える―国際的歴史的な教訓から
第1章 住民投票から見えたこと
第2章 大阪戦略調整会議は「二重行政」解消の役に立つか
第3章 都市内分権・市民参加と総合区
第4章 大阪府財政の現状と今後の方向性
第5章 カジノで大阪経済は再生できるか
第6章 大阪都構想後の課題、一点共闘から新たな自治体建設へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Michio Arai
7
2015年大阪維新の会が仕掛けた大阪市廃止・特別区設置の住民投票に反対の立場からの論文集。宮本憲一論文は戦後全米最大の重化学工業都市から衰退した後、50人の住民による59のコミュニティ委員会が住民中心の街作りを推進し世界最大の金融センターとして復活したNYをロールモデルにする。大阪との類似性は面白いが「住民中心」に言及しながら住民の3分の1を占める移民の存在が捨象されている。 冨田宏治の住民投票行動分析論文、梶哲教の二重行政を考察した論文など反対賛成抜きにしても初心者には地方自治の視点が紹介され興味深い。2020/12/09
二人娘の父
1
W選挙真っ最中の大阪で、何が問われ、何を訴えるのかが、比較的短時間で学べる内容。 目を引いたのは行政の民営化は、消費者要求には応えられるが、市民が主体となる住民自治は育たないという指摘。ここでも民主主義って何だ、と言う問いが大切になっています。2015/11/04