内容説明
中国産冷凍ホウレン草の農薬違反を告発して以来、その存在が知られるようになった農民連食品分析センター。その所長を務める著者が、これまで分析をした食品の検査データを振り返りながら、あらためて輸入食品に頼る日本の危うさを訴える。
目次
はじめに―中国産冷凍ホウレン草事件から
第1章 輸入食材の恐さ
第2章 分析作業でわかった輸入食品のここが危ない
第3章 分析センターが国と世論を変えた
第4章 食料主権の回復に向かって
第5章 分析センターのこれから
資料
著者等紹介
石黒昌孝[イシグロマサタカ]
1931年、東京生まれ。旧制千葉農業専門学校農芸化学科(現千葉大学園芸学部)卒。横浜税関、東京税関で40年間、輸入食品の検査・分析、関税監査官を務め、全税関労組委員長など歴任。現在、農民運動全国連合会で事務局次長として食品分析センター所長を担当。同センターでは、中国産冷凍ホウレン草の農薬違反を摘発、輸入をストップさせた。中国産ギョーザ事件や汚染米など相次ぐ食品事件で、テレビ出演や講演会で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Masaaki Inoue
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2010年初版と古い本ですが、勉強になりました。専門書風なんだけど文章はとても読み易い。内容は「農民連食品分析センター」がこれまで行った活動。中国産冷凍ホウレンソウの話など、いきさつが良く分かります。国の安全基準に不備がある事や分析官の人手不足など問題点は今、少しでも改善されたのだろうか・・?「安心・安全がー」とか「顔の見える農産物をー」とかを気にする方は、一読をお勧めします。やみくもに叫ぶのではなく、きちんと正しい知識を身に付けましょう。農民連ってスゴイ組織だと改めて認識しました!2017/07/05