内容説明
本書を書いた目的は以下の三点です。一点めは、そもそも第三者評価とは何か、その特徴はどこにあるのかを解説することです。二点めは、第三者評価の本質を、保育制度改革との関係で明らかにすることです。第三者評価が導入されればどのような問題が発生するのかを考えました。三点めは、公的保育制度を発展させるためには、どのような評価が求められているのかということです。第三者評価ではなく、保育士と保護者が中心になって取り組むべき評価について問題提起しました。
目次
第1章 第三者評価とは何か(導入の経緯と目的;評価の進め方と特徴;都道府県の取り組み状況)
第2章 第三者評価のねらいと問題点(公的保育制度から市場へ;第三者評価を進める政府の意図)
第3章 第三者評価にどう対処すべきか(最低基準など既存制度との関係で保育の質を評価すべき;保護者ニーズとの関係で保育を評価すべき;保育実践に対する評価)
著者等紹介
中山徹[ナカヤマトオル]
奈良女子大学大学院人間文化研究科
杉山隆一[スギヤマリュウイチ]
大阪保育研究所
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