内容説明
「あらゆる生類が、少しでもやさしく生きられる空を望めないものでしょうか」(「あとがき」より)―地球温暖化による異常気象は、わたしたち人類が招いた災厄にほかならない。この世界の危機的状況と作者の多様な思いが“俳扉”を介して重奏する、異端かつ画期の第十一句集。
目次
蝶の空
春の紐
ザボン抱き
ねむい鱶
使者の椅子
鬼啾の秋
著者等紹介
原満三寿[ハラマサジ]
1940年北海道夕張生まれ。俳句関係、「海程」「炎帝」「ゴリラ」「DA句会」を経て、無所属。句集、『風の図譜』(第十二回小野市詩歌文学賞)。詩関係、「あいなめ」(第二次)「騒」を経て、無所属。金子光晴関係、金子光晴の会事務局。評伝『評伝 金子光晴』(第二回山本健吉文学賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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