内容説明
一茶らの俳句に詩を添えて、静謐で鮮烈なポエジーを響かせる句詩付合二十一篇、透徹の眼差しが捉えた俳句一五三句、さらに練達の連句五巻などを収載。一読三嘆、新しい風を孕む瞠目の詩句集。
目次
1 句詩付合(亡き母や;春雨や;筑摩川;骨拾ふ;人恋し;蝶飛ぶや;ちりて後;産衣に;頭の中で;淋しさに;先問む;秋の空;もろこしも;かなしさに;世の中や;近海に;うき恋に;一行の;春あかつき;芹摘みの;ムイシュキン)
2 二行詩による半歌仙の試み(夏至;冬至)
3 俳句(春 未開紅;夏 人力飛行機;秋 きりぎりす;冬 石見風土記;新年 初暦)
4 連句(胡蝶「破鍋」;歌仙「鈴玲瓏」;歌仙「秋麗」;歌仙「をんな歳時記」;歌仙「戀の座」)
著者等紹介
別所真紀子[ベッショマキコ]
1934年、島根県生まれ。詩人・作家。連句誌「解纜」主宰。著書は、詩集に『しなやかな日常』『アケボノ象は雪を見たか』『ねむりのかたち』『すばらしい雨』、評論集に、『芭蕉にひらかれた俳諧の女性史』『言葉を手にした市井の女たち』、俳諧評論『共生の文学』(長谷川如是閑賞論文を含む)、『江戸おんな歳時記』(読売文学賞)など。小説に、『雪はことしも』(歴史文学賞)『つらつら椿』(町田文化賞)『芭蕉経帷子』『残る蛍』『数ならぬ身とな思ひそ』『詩あきんど其角』『浜藻崎陽歌仙帖』、童話に『まほうのりんごがとんできた』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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