内容説明
従来論じられることの少なかった『作家の日記』『論文・記録』を軸に据え、ドストエフスキィの精神の深奥に分け入る果敢なる試み。作家の文学・芸術観、人間論から、ロシア論、西欧論、さらに、宗教論、社会思想、政治・経済論、宇宙論までを、文学空間の拡がりにおいて開示する渾身の書き下ろし。「精神のリレー」を継承する第一走者の疾走を目撃せよ。
目次
第1部 ドストエフスキィの想像力と創造世界(ドストエフスキィの精神世界のあり方;作品世界のあり方)
第2部 夢と虚無の彼方と現実世界―『作家の日記』の多様性(雑誌にかけた夢;短篇小説群と夢のあり方)
第3部 現実透視力とヴィジョンの究極(ロシアの大地とは何か;イデオロギィの特質と芸術認識)
著者等紹介
立石伯[タテイシハク]
文芸評論家・作家。1941年8月鳥取県生まれ。法政大学大学院博士課程修了。日本近・現代文学専攻。現在、法政大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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