内容説明
コートニーの母親は映画監督と浮き名を流すハリウッド女優で、父親はニューヨーク出版界では有名な編集者。コートニーの尊敬する憧れの先生にはレズビアンの噂…。初めての恋人は両性愛者のハリウッド俳優…。プラザホテルに暮らす貴族男子やエール大学の男の子たちとのパーティー…。「チョコレートで朝食を」(原題:Chocolates for Breakfast)は、16歳の美少女コートニーが、ハリウッドとニューヨークの上流階級を舞台に、ちょっと背伸びした恋愛模様や友情、親との葛藤、徹夜で繰り広げられるセレブなパーティーという日々の中で大人になっていく物語―。
著者等紹介
ムーア,パメラ[ムーア,パメラ] [Moore,Pamela]
1937年‐1964年。1956年、18歳の時に『Chocolates for Breakfast』を書き、ミリオンセラーに。26歳の時に9ヶ月の息子を残し猟銃自殺
糸井恵[イトイケイ]
東京都出身、国際基督教大学卒。元ニューズウィーク誌記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
42
60年以上前のアメリカのセレブな若者たち。全く異質な世界で共感できるところもなく、私が祖母世代だからか親が気の毒に思えてしまいました。思春期の娘からみたら、親は大人かもしれないけれど、親も大人になりきれていない。思うようにいかないことばかり。お酒に逃げるばかり。読んでいてやりきれない気持ちになることが多かったです。孤独な人ばかり。チャールズを堅物という仲間たち。コートニーにはチャールズと添い遂げて欲しいと祖母目線では思ってしまいます。2018/12/27
barabara
19
珍しく原作と同じ装丁。装丁のコートニーの顔?があひる口っぽくて口角が上がっていて、1960年代なのに現代の可愛い女の子みたい。1960年代の恵まれた家庭のおちゃらけ女子を描きながらも、どこかで陰鬱な気分に浸る登場人物が印象的。作者が9カ月の子供の隣の部屋で銃で自殺した、というセンセーショナルな事実にも繋がりを感じてしまう。2015/12/09
わゆ
16
1950年代に書かれた作品。もうすっかり親目線で読んでしまったので、コートニーもジャネットもやることなすこと幼すぎて…。「あたしがこの家にいるのはご飯とベッドのためだけよ」なんて娘に言われるなんて辛すぎる。2015/12/25
mame
7
ビバヒルを思い出した。ドラッグこそ出てこないけど、当時アメリカではこれがスタンダードな高校生活なん?!といろいろとびっくりしたわ。2025/04/09
すばる
6
愛はまるで砂の城ね できた途端 波がさらう 少し悲しいけど 思い出と言う名の 光る砂が残るわ2021/08/11