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出版社内容情報
著者の石井昭氏は、当時の“少国民”世代。少年の目を通して刻印された戦中生活は、少年ならではの鮮烈な記憶となって迫ってくる。生活の責任をしょっていた大人とちがって、あたかも一眼レフのカメラによる一コマずつの映像のようである。さらに、著者の手になる影絵は、その心象風景をみごとに描ききって、的確なイメージを与えてくれるだろう。
敵国アメリカのマンガが読みたい/大本営発表が唯一のニュース/欲しがりません勝つまでは/疎開先ではいつも腹ペコ少年だった/戦時下の学校生活/空襲警報発令、敵機来襲/東京大空襲が始まった/特攻隊を生んだ軍国主義/東京が燃えつきた日/伝単が空から降ってきた/みんな、よく我慢したわね
目次
敵国アメリカのマンガが読みたい
大本営発表が唯一のニュース
欲しがりません勝つまでは
ぼくは映画少年だった
疎開先ではいつも腹ペコだった
戦時下の学校生活
空襲警報発令、敵機来襲
東京大空襲が始まった
特攻隊を生んだ軍国主義
食料が消えていく日々
東京が燃えつきた日
伝単が空から降ってきた
みんな、よく我慢したわね
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
52
序文で早乙女勝元さんが述べる下町大空襲は3月10日。焼け残った地域も、5月25日の空襲で焼き尽くされる。著者の石井さん自ら、記憶の中から切り絵で再現した5月の空襲の夜景は、この世の地獄としか言いようがない恐ろしさを表現している。しかし戦争遂行の名の下に、正当な発言がにらまれ、相互監視、食糧難など、社会自体が弱い者に向けた暴力こそ、理不尽な悲劇だ。2019/07/24
ヒラP@ehon.gohon
18
切り絵作家の石井昭さんの絵に圧倒されました。絵を持って語る戦争体験、多くの人に手に取ってもらいたい本だと思います。2025/02/24