内容説明
第3外科壕(ひめゆりの壕)でガス弾投下され、奇蹟的に生き延びた“ひめゆり学徒”を引率して壕脱出をはかりながら、途中砲弾に倒れ、霧の中へ消えていった一人のひめゆり教師・玉代勢秀文。最後まで生徒たちをかばい、疎開させた身重な妻と2人の幼な児を案じて書きつづけた戦場からの手紙。
目次
ひめゆりの壕に降り立って
疎開
那覇大空襲
洋洋たる夢
悔恨のすえに
最後の学芸会
初めての雪
お父さんの下駄
迫りくる暗雲
跡絶えた手紙
帰郷そして…
夫のこころを生きる
秀文氏の消息問い合せに応えて
ひめゆりの塔が立ちました
私の見たひめゆり学徒・職員の最期