出版社内容情報
郷詞少年は元気な活発な男の子。しかしある日そう彼が5才の時に目の前で父親が倒れ死んでしまった。それからは母親が必死に働き母子家庭で彼を育てた。そんな母親の後姿を彼は見ていた。「いつか僕が家を建ててやるんだ!」
そんな彼は運動能力に恵まれ中学ではサッカー、棒高跳びで県優勝。高校2、3年で県記録を連続樹立。陸上競技棒高跳び日本高校記録を目指せるまでになっていた・・・。
しかしそんなある日に突然のアクシデント。試合の練習中に大怪我をしてしまったのでる。そして寝たきり状態に・・・。
その後彼は自暴自棄に陥り自殺を考えるようになる・・・。入院中担任がお見舞いに来た。「おまえは学校の名誉の為に怪我をしたのだから卒業させてあげよう!」と学校側は提案。「出席日数も足りないのに卒業はおかしい!」郷詞はそんなお情けを断った。
身体の動きを失った郷詞。「残されたのは脳だけ!キチンと勉強して卒業したい!」郷詞は留年し正々堂々と車椅子で復学を目指した。そして家族、友人、皆の協力により無事高校を復学、卒業。その後自力で仕事を探すも再び彼を困難が待ち受けていた・・・。
「あなたの重い障害では仕事は出来ない!」郷詞は厳しい現実に直面するのであった。しかしボランティアの協力もあり自力で仕事場を見つけ見事就職まで果たした。
現在の妻と出会い、障害者と健常者との恋愛、そして結婚。結婚承諾時の義父の言葉。(妻の父)
「人間は身体が不自由な事よりも、心の不自由な方が問題だよ・・・」
幾多の困難に遭遇しても「僕の人生面白いですよ」 と、笑い飛ばす車椅子の熱風講師。
皆さん・・・、「運命って何ですか? 幸せってなんですか?」
どんな苦難も真正面で受け止め、乗り越えた時は、とても気持ち良いものですよ。 そして・・・、その後には幸せが待っているものなのです。
目次
1章 寂しくたって元気な少年期(父の死;母子家庭の日々 ほか)
2章 車椅子への踏み切り板(運命の日;救急車!救急車を呼べ! ほか)
3章 リハビリ・未知への扉(リハビリ開始;うっ!うわぁぁ~!の光景 ほか)
4章 壁は乗り越えるだけ(リハビリ再開!;障害者のプライバシー ほか)
5章 つかみとった仕事と結婚(希望と不安の就職活動;ハプニングの連続 ほか)
著者等紹介
浜宮郷詞[ハマミヤサトシ]
1963年、神奈川県生まれ。1978年神奈川県総合体育大会サッカーの部、陸上競技棒高跳び両競技優勝。81年棒高跳び練習中落下、第5頸椎を損傷、その後車椅子生活になる。82~86年車椅子で復学・卒業後、再リハビリテーション、職業リハビリテーション。86年就職、90年結婚。96年神奈川県福祉政策課より、県初の試みで「漫画にしたい」との要請で「漫画」版完成。98年長男、長女、次女三つ子生まれる。全国身体障害者スポーツ大会神奈川大会ビーンズバック投げ銀メダル。2001年NTV「24時間TVチャリティーリポート」出演
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。