内容説明
「マルガリータよ、おはなしをしてあげよう」こう言って優しい父親は、美しい言葉をつむいで娘に語り聞かせます。それは、ダイヤモンドのお城に住むかわいらしい王女さまのお話。夜空でひときわ明るく輝く星がほしくてたまらなくなり、ついに取りにいってしまう王女さま。父王に叱られた王女さまを助けてくださるのは、ほかならぬイエズスさまでした…父親の娘に対する、愛情に満ちたことばが胸を打ち、クリスマスにふさわしい詩物語です。夜空にさんぜんと輝く星は、ベツレヘムの星をも連想させて、私たちをきよらかな気持ちにしてくれることでしょう。
著者等紹介
ダリオ,ルベン[ダリオ,ルベン][Dar´io,Rub´en]
1867年、メタパ(ニカラグア)生まれ。19世紀を代表する詩人。1882年以降、エル・サルバドールを初め、中南米諸国、アメリカ合衆国、ヨーロッパ各国を旅して回り、19世紀のスペイン詩に多くの影響を与えた。後年、チリの新聞記者となり、1892年アメリカ大陸発見の400年記念を契機に、ニカラグア大使館書記官に任命され、翌年、アルゼンチン、コロンビア大使に。1916年没
フレガ,ムリエル[フレガ,ムリエル][Frega,Muriel]
1972年ブエノスアイレス(アルゼンチン)生まれ。大学でエングレービングや絵画の技法を学んだ後、大学院でリトグラフコース修了。1994年よりオスヴァルド・ハリルの工房で活動。アルゼンチン国内外の展覧会での受賞作品も多く、これまでに3回の個展を開いている。近年はイラストレーターやデザイナーとして多方面で活躍中
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