内容説明
月あかりがとてもきれいな夜のことです。なかなか眠りにつけない猫が一匹、散歩に出かけました。真っ暗だって平気です。ふと、水の中をのぞきこむと目が二つ、じっとこちらを見ています。あれ?だれかいるのかな。「ニャーオ!」一匹の猫が現われました。二匹は一緒に眠ることにしました。しかしなかなか眠れません。そこで散歩をすることにしました。そろって水の中をのぞきこむと、今度は目が四つ。「ニャーオ」また猫の声がします。三匹になった猫たちは、寄り添いました。一緒にいれば大丈夫。安心して、ぐっすり眠れるはずだから。「みっつかぞえていっせいにねよう。いちにーい…ぐうぐう…」「第7回絵本翻訳コンクール(秋の部)」の優勝作品。
著者等紹介
ほりいけえつこ[ホリイケエツコ]
堀池悦子。京都市在住。新世研社主催による「第7回絵本翻訳コンクール(秋の部)」に本作品でみごとに優勝しました
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
86
月が明るく輝いているせいなのか? いつでもどこでも眠れるはずなのに、今夜はなかなか眠れない。散歩に出かける黒猫。2つの瞳としなやかな肢体の輪郭だけが闇夜に浮かび上がる。2つの瞳が水に映って4つに、そして6つに……。もう一匹眠れない猫がいた。水に映って瞳は8つ……と思えば10に。フランス生まれのスタイリッシュな夜の絵本。2000年11月初版。2015/10/29
チェアー
8
黒いネコが暗闇にいたら、ネコでも気づかない。 でも寂しい時は、そんなネコが暗闇にいてほしいと思う。 一緒に月を見上げてくれればいいなと思う。2020/03/17
寧々子
6
黒く塗りつぶされた中で猫の輪郭がピンク色で描かれているのが素敵♪ 暗闇の中で猫が浮かび上がっているような印象を受けますが、一段と際立っているのは猫たちの瞳! 暗闇の中で輝く瞳がとても美しく魅力的に描かれています~ 物語は月明かりが明るすぎて寝付けない猫が散歩に出かけ、やはり同じように寝付けないでいる猫に出会い進んでいくのですが、猫たちの他愛ないおしゃべりがほのぼのしています♪ 眺めている私のほうが癒されて、猫たちより早く眠気に襲われちゃいます~2014/02/22
遠い日
2
070204【読書ノート/ひとことメモ】暗闇のねこの姿が柔らかでいい。2007/02/04
magennu
2
とにかく寝るところが好きです。闇夜に輝く目も!!2012/11/07




