クリスマスイブのきゃく

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クリスマスイブのきゃく

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(頁/高さ 24cm
  • 商品コード 9784880120379
  • NDC分類 E
  • Cコード C8797

内容説明

人間は社会的動物です。はなし相手がなければ、生きていかれません。アモスくまに出会ったおばあさんの問題は、それでした。目がほとんど見えない、一人暮らしのおばあさん。回りにいるのは、ネコ、カナリア、ネズミ…せめて、クリスマスイブに、はなし相手がいたらなあ、という希望をいだいていました。すると、その望みがみごとにかなったのです。暖かい体と心をもつ、大きな客。これといって特別な話はしなかったけれども、しみじみと心に通じる「なにか」がありました。その「なにか」とは、まるで人間のような存在感、人間のような暖かい心だったのです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あん

68
【クリスマスに絵本を贈ろう、絵本を読もう】冬眠中の熊のアモスは、只ならぬ気配を感じ洞穴を抜け出します。村まで降りてきたアモスが見たのは、クリスマスを祝う人々や綺麗な飾り付け。そして、いい匂いに誘われて辿り着いたのは、目がよく見えない一人暮らしのおばあさんの家。おばあさんは、来客に喜び(本当はよく見えていないので熊と気づかない)アモスを精一杯もてなします。一人暮らしのおばあさんはクリスマスイブに、家の中にお客様がいる温もりと、話し相手が欲しかったんですね。読み終わった時温かい気持ちになれる1冊でした。 2014/12/23

寧々子

15
「なんか あるで・・・」そう思ったクマのアモスが洞穴を出て雪を踏みしめ辿り着いたのは、村のはずれにあった一軒の家。 目の悪いおばあさんはアモスをクマだとは思わずひょっこりと訪ねてきたお客だと思い、揺り椅子を勧め美味しい料理をご馳走してくれます。 贈ったアモスさえも気づかなかった思いがけないクリスマスプレゼントを受け取ったおばあさん。 おばあさんはとても嬉しそうだったけど、お婆さんの嬉しさが逆に淋しさを浮かび上がらせたようで、ちょっと切ない気持ちになってしまった。 猫がいても駄目かな?!2015/11/24

遠い日

9
訳者の斎藤裕子さんの出身地、島根県の方言を用いたことばが、のんびりしたクマのアモスのイメージにぴったり!クリスマスイブに訪れる人もなく寂しさを抱えていたおばあさんのもとを、偶然にも訪ねていったクマのアモス。雪降る冷たい夜に、温かな部屋で誰かと語らうことの有難さ。形はなんにもないけれど、アモスは確かにおばあさんに贈り物をしたのです。もちろん、もてなしたおばあさんもちゃんとアモスにクリスマスのお祝いをしたことになるのでした。2016/12/17

がる 

9
クマが島根の方言(訳者の出身地とのこと)で「うんにゃ、はるは まだ こん」とかしゃべっています。 方言とかは暖かみがあって好きですが、外国のクリスマスストーリーにこの訳はちょっと違和感・・・。 お話そのものは良かったですけど~(^_^;)2012/12/22

かりさ

3
クリスマスイブを一人で過ごすおばあさんの願いは何だったでしょう。そして今宵の素敵なお客さまがその願いを叶えてくれました。クリスマスの贈り物、それは温かなぬくもり。素敵な贈り物の主となったくまくんの方言的会話(訳者の方の出身地島根方言だそうです)がなんとも味わい深くて微笑ましい。繊細な線で描かれたイラストも温かみを感じます。クリスマスの贈り物、そう、誰かと過ごすことが何よりも幸せなことなのですよね。2010/12/04

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