内容説明
12歳の天才少年・塚原俊夫が、柔道三段の屈強な助手とタッグを組んで、難事件に取り組む。「物事を科学的に巧みに応用して探偵する」大人顔負けの少年探偵が活躍する連作小説。
著者等紹介
小酒井不木[コサカイフボク]
1890年10月8日、愛知県生まれ。1914年、東京帝国大学医学部卒業後、大学院に進む。1917年に東北帝国大学医学部助教授となったが、海外留学中に持病を悪化させて帰国する。大学院在学中から文筆活動を開始し、1922年に大学を退職した後は、執筆に専念する。「新青年」の森下雨村の勧めもあり、小説、翻訳、評論などを通じて、探偵小説の普及に貢献。医学の知識に基づいた犯罪研究を行い、探偵文壇の発展に刺激を与えた。1929年4月1日に病没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
32
1924年の作品だからレトロな文体はしかたないが、俊夫くんの偉そうな言葉遣いは何だろう。当時の流行? とはいえ作者は医学博士らしく、科学的知識・思考の持ち込みによって、ミステリ界に大きな足跡を残した人と言えるだろう。作者と交流のあった乱歩は、小酒井の没後に少年探偵シリーズを書き始めるが、あるいはこの作品がそのヒントだったのかもしれないと思える。元祖少年探偵!2017/07/18
ろばこ
2
レトロ。お金持ちの少年探偵君。助手もいるし専用の研究室もある。科学と推理で事件を解決します。何十年も昔の作品が新しく読めるのはすばらしいですね。楽しめました。2013/08/12
グッピー
1
12歳であの推理力はすごいです。 研究室で人の顔をつけていったり・・・(^_^;) この年の子がすることではないな(笑)2013/11/30
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