内容説明
享保(一七一六~三六)年間より江戸第一の名勝地と讃えられた墨東は、明治期に至って更に繁栄した。その賑わいを実感するために、数多く建立された碑石の観賞を勧めたい。碑面に刻まれた名句に感動し、雄渾な墨跡に感動するなど、様々な発見を楽しんだならば、ぜひ見落とさないようにと付記したいのが「再興のエネルギー」だ。この地域は隅田川の氾濫、関東大震災、東京大空襲など甚大な被害を蒙ってきた。それでもなお史蹟の再興を果たし、新しく「川の手文化」をも提唱する。その逞しさに学ぶならば、挫けない精神力、生き抜く強い力も培えるのではないだろうか。
目次
墨田区のゆかり
吾妻橋
吾妻橋一丁目
墨田区立「隅田公園」
枕橋
「富田木歩終焉の地」碑
「水戸徳川邸旧趾」碑
牛嶋神社
堀辰雄住居跡
言問橋〔ほか〕
著者等紹介
籠谷典子[カゴタニノリコ]
東京文学散歩研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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