狸の腹鼓

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  • サイズ 46判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784880084824
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

内容説明

六十年前の記憶は青春の日々を呼び覚ます。初の自伝的恋愛小説(「狸の腹鼓」)。百年前の流行感冒は熊野の山奥まで押し寄せた(「牛車とスペイン風邪」)。貧しい村に住みついた乞食は何者なのか…(「乞食」)。ドドン、ドドン、ドドン。森の奥から響く音は…(「山神の夜太鼓」)。書き下ろし4作品収録。民俗伝奇小説集第10弾、完結!

著者等紹介

宇江敏勝[ウエトシカツ]
1937年、三重県尾鷲市の炭焼きの家に生まれる。1957年、和歌山県立熊野高校を卒業後、紀伊半島の山中で林業労働にたずさわるかたわら、文学を学ぶ。現在、作家、林業、熊野古道語り部。文芸同人誌『VIKING』同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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カムイ

44
初読みの作家です。読むまでは怪談ものなのかと思っていましたが読後の印象は過酷な山の生活を淡々と語るストーリーでした。物語は紀伊半島の炭小屋にて明治から昭和にかけて幾人かの語りにより山の生活や習俗を描くのである。カムイはこの地域には2度ほど訪れているが山深いところには家並みは山肌にへばりつくような形で生活をなしていた交通は不便きわまりない地域であった。本宮辺りは霊験あらたな感覚になり熊野古道を散策してお詣りしたりそこには集う人々にはあたたかいおもてなしを受けた。表題作の【狸の腹鼓】は希美子に思いを……2023/01/22

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