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鹿笛

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  • サイズ B6判/ページ数 217p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784880084398
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

内容説明

ビィー。雌鹿の鳴き声に似せた笛。この音に誘われるのは、雄鹿だけではない。笛を吹く猟師が出会ったものは…。風と樹々のざわめき、生き物たちの匂い、夜の光と影が、妖しい森の物語をつむぐ。表題作『鹿笛』ほか、精気あふれる山の幻想譚六編。

著者等紹介

宇江敏勝[ウエトシカツ]
1937年、三重県尾鷲市の炭焼きの家に生まれる。1957年、和歌山県立熊野高校を卒業。紀伊半島の山中で林業労働にたずさわるかたわら、文学を学ぶ。現在、作家・林業・熊野古道語り部。文芸同人誌『VIKING』同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こざるん

5
宇江さん4冊目。今まで読んだものに比べ、1作品が長め。山(炭焼き小屋)にとどまらず、川(筏)に場面が広がっていきます。語り部さんと熊野古道を歩くたび、熊野の山道=歴史トンネル の思いを強くするのですが、最終節「金色の耀う木」は小説の中でそれが再現されており、とても衝撃を受けました。これを書けるのは、かの地、かの山の中で育った宇江さんをおいて他にはいないはず。2018/01/31

尾張こまき

4
村田銃!久々のフレーズやわー。戸川幸夫以来やわー。遠野物語の世界を思わせる、朴訥で素っ気ない、聖にもなり得るし邪にもなり得る、強い印象を残す語り口、とても良かったです。表題作になっている「鹿笛」が実に良いですね。筏師のはなしも良いし、最終話も不意打ちの胸キュン。白浜の辺りって清濁併せ持つような独特な雰囲気あるよね~と思ってたけど今更納得。表紙見返しの写真もいいですねぇん。しかし死ぬ者と死なない者を分かつものって、なんだろうね。2014/05/10

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