内容説明
インタラクション・デザインとは、プロダクト(工業製品)としてのコンピュータ誕生とともに生れた概念・領域。ヒューマン・コンピュータ・インターフェイス(HCI)やグラフィック・ユーザー・インターフェイス(GUI)などは、もっぱら使いやすさと機能性を追求する。一方、ダン・アンド・レイビイが標榜するクリティカル・デザインは、プロダクトの人間への適合や機能の最適化を目的としない。むしろ、先端技術(遺伝子工学や環境技術ほか)が日常生活に入り込んだ近未来の出来事を予測する。それを受け取る人間の感情を、不安や疑念をあからさまに描き出そうとする…。2012年春、神戸芸術工科大学はスプツニ子!氏を客員教授に迎え、大学院で「インタラクション・デザイン・プログラム」が始まります。楽しく、知的で、スリリングで、ポップなワークショップが展開されます。
目次
デザイン・インタラクションズ専攻における教育について(アンソニー・ダン)
デザイン・インタラクションズFAQ(アンソニー・ダン)
RCAデザイン・インタラクションズ学生およびスタッフプロジェクト解説
スプツニ子!プロジェクト
特別講義 クリティカル・デザインからドラディカル・デザインへ(スプツニ子!)
ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの先導性―私の留学体験から(長澤忠徳)
ダン・アンド・レイビイの活動から学ぶこと(鈴木明)
著者等紹介
ダン,アンソニー[ダン,アンソニー][Dunne,Anthony]
ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)教授。RCAデザイン・インタラクションズ専攻主任。ロンドン生まれ。1994年、フィオナ・レイビイとダン・アンド・レイビイ設立。1997年、RCAで博士号取得。ロンドン科学博物館をはじめ、ニューヨーク近代美術館などの展覧会に批評的プロジェクトを出展する
スプツニ子![スプツニコ]
アーティスト、デザイナー。東京・ロンドン在住。東京生まれ。インペリアル・カレッジ・ロンドン数学・情報工学部卒業(2006)、プログラマーを経て、RCAデザイン・インタラクションズ専攻修了(2010)。在学中、原田セザール実と恊働した「Open_Sailing」でアルス・エレクトロニカ「the next idea」受賞。テクノロジーとポップカルチャー、フェミニズムをテーマに、変化する人間と社会を批評する映像・音楽作品を発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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