内容説明
世界の真っ正面に立つ写真家が、きれぎれに寸断された崩壊後の世界の地表をゆっくりと一本の道へとつなげる“廃地”への旅。31枚の写真と24本のエッセイによるディストピアの記録。
目次
ボスニア/モスタル1999年
リベリア/モンロビア1999年
日本/広島2000年
トルコ/アダバザル1999年
ユーゴスラビア/ベオグラード1999年
コソボ/ブリシュティナ1999年
ポーランド/アウシュヴィッツ1999年
ボスニア/サラエボ1999年
ナゴルノ・カラバフ/ステパナケルト1999年
ドイツ/ベルリン1999年〔ほか〕
著者等紹介
小野博[オノヒロシ]
1971年岡山生まれ。写真家。多摩美術大学彫刻科卒業。1992年より世界を移動しながら作品制作を始める。1999年にコニカ写真奨励賞を受賞して50カ国をめぐり『地球の線』を制作。その成果を2000年にコニカプラザ、反‐記憶展(横浜美術館)、Twilight Sleep展(Instituto Giapponese di Cultura,Roma,Italy)などで発表。また2003年にVOCA奨励賞受賞。現在はオランダ・アムステルダムに滞在・制作している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Salsaru
10
旧ユーゴからの留学生はいまどうしてるのだろうか。考えさせられる。2014/02/20
Salsaru
1
文章がなによりすき。日常日本で感じる違和感がなんであるのか、ヒントになる。飛び出す勇気はあるかい?心地よい場所は探しに行かないのかい?訴えてきて、ドキドキする。成田空港に着いて、家に戻るまでに「あれって?」思う人はきっと同じだと思う。2013/01/13
Salsaru
0
再読。言葉の通じない国で、農作業で共に汗をかき、心通わせる2つのエピソードがすきだ。2013/05/13
mimikuro
0
写真も文章もすごく好き。2009/04/27