内容説明
未だ語られることがなかった、「女剣劇」最後の伝説。「ああそれなのに」の美ち奴も、お嬢こと美空ひばりも惚れた!男装の女剣士中野弘子伝。
目次
道玄坂雪のだんまり、立回り開眼、あっ、お洩らし御免
テキヤの義兄弟、そして母二人、かどわかされ手篭めにされ
雨だれの、養子と養女と、旅の草鞋の物語
火あぶりの、あとに真白き骨拾い
舞妓の衣裳ゆらぎ、男装の麗人は初恋とは言わねど
青い風車、女の身でアラレもなく高きところへ
女役者たちの開かずの間、閉ざされた扉の向こう
師匠と弟子の面映ゆさ、田中介二とハムエッグ
ブンガワン・ソロ、中野弘子、二十歳の別れ
ありゃこりゃせ、美ち奴さん、どちら行く
美ち奴と大空襲、戦火をくぐりて生死をともに
中野弘子になりすまし、ニセモノはつらいよ
老いてなお見果てぬ夢とかぶく道、中村歌扇襲名噺
瞼の長谷川伸、その白い手と豆しぼりの手拭い
バカヤロー!できてないのに、なんで幕あけるんだ
星降るよう輝きて、美空ひばり、お嬢が歌う
寛美はん、ほんま、訳者が揃うておましたな―大喜利「曽我廼家と義士廼家」
著者等紹介
伊井一郎[イイイチロウ]
1948年生。上智大学独哲科卒業。神田北乗物町や四谷荒木町に友と編集事務所をもち、フリーのライターとして陽の当たらぬ異端のエロスを、そのしたたかさと秘められたときめきに惹かれ、ことさらに追いかける。戦後風俗ライターの草分けにして、エノケン文芸部の最後の生き残り、吉村平吉氏に邂逅してからは、その飄々自適ダンディズムに惚れ私淑する。以来大衆芸能への関心は深まり、『女剣一代―聞書き「女剣劇役者・中野弘子」伝』の端緒も、吉村氏のプロデュース公演がきっかけとなる。見世物学会会員
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