内容説明
見世物とは、はたしてどんなものであったか。いついつまでものお話のタネ、のちのちの語りぐさ。
目次
見世物の現状
「コマす」装置
見流しの劇場考
見世物芸と障害者
シンポジウム・見世物小屋の文化誌(荷主の世界;歩方の世界)
見世物と歌舞伎・浄瑠璃
小屋掛けストリップの日々
中国の見世物世界〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
28
見世物小屋は小説などで知ってはいるが、見に行ったことはないため読んでみた一冊。内容は1998年に開催された見世物小屋についてのシンポジウムをまとめたもの。当時活動していた見世物小屋業者からの話や小屋の構造、独特の客寄せ口上が紹介されている。終戦直後あたりの見世物小屋には小説の情報を参考にする限り賑やかな感じがするが、90年代ですら生き残る見世物小屋には痛々しさを感じる。なぜかといえば、芸人たちの高齢化と味のある絵や口上は誇張であることを痛感するほど出し物は地味であるためだ。2023/07/25
苺畑序音
11
スレスレな世界だ。でもこの人達好きです。2016/11/12
touhu@レポートに埋もれています
11
見世物小屋自体見たことないしどういうものなのかよく分からんけど...いったいなにをやろうとしたんだろ?有名なのは中国のダルマ女とかだけど...うーん(。-_-。)よく分からんとです2014/07/19
本 読むぞう
6
毎年、夏に靖国神社のみたま祭りの見世物小屋で、へびを食べる小雪太夫という若くてきれいな女の人(オセロの白い方似)をみるのをたのしみにしていました、しばらくみたま祭り行ってないけど、まだいるのかな、と、いうような事を思い出しました、 自分は社務所が好きで、夏の夜に祭りで開放している社務所に入るとすごくわくわくします、暑いのに、背広を着たおじいさんが、車座で赤い顔でお酒飲んでたりするとたまらない!2013/11/01
三丁目の書生
1
【あとがき】によると本書は、1998年5月14・15日に行われた、 第2回オール早稲田文化週間参加企画『見世物小屋の文化誌』 のシンポジウムの報告書として企画され、それぞれの研究家の方々に寄稿して頂いて成立したもののようです。 つまり、専門家の研究発表を集めた“専門書・学術書”なわけです。 http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20161105/p12016/11/06