感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みづはし
3
ネパールの生き神クマリが伝統の中で葛藤するお話。クマリであるショバは、育ちの良いウペンドラと恋仲に落ちるが、クマリと結婚した者は死ぬ、という迷信に苛まれて、ウペンドラを拒絶しようとする。迷信を否定する事が本書のテーマではなく、近代化と伝統の間で悩む20世紀後半のネパールの人々を写実的に描こうとしているのだと感じた。2017/04/04
konaka
1
32015/01/11
reur
0
クマリ(生き神)を降りた女性ショバと彼女の結婚や将来にとって現代的な価値観と元クマリだった女の最初の夫は神に殺されるという言い伝えが 何を正しく何を迷信妄言とするのか自身の感じ方や考え方が間違っていないのか、また神として扱われた人がただの人普通の人として本当に生きられるのか、現在も大きく変化し続けているネパールの国情も考えるととても深い内容だと思う。2012/06/07
コマイヌ
0
多分カニャークマリからだったけど普通に動揺・(信仰と迷信で)葛藤する心情小説として面白かった。訳・解説が丁寧でネパール本としても良かった。 2021/05/21