内容説明
ヘビの巳のうえ話。ヘビをめぐる物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
3
名前の通り「蛇」をテーマにした短篇のアンソロジイ。どの作品も良くも悪くも蛇の生々しさを巧く描きだしていて、蛇が苦手な私は倒れそうに(なぜ読む)。なかでも、有名作ですがスタインベック「蛇」、一部ですが、太宰治「斜陽」、ムツゴロウさんらしい大胆ルポの畑正憲「シロヘビ」などが印象に残りました。2013/03/16
まいる
2
ひとつのテーマに拘ったアンソロジーを読むと、どうしてここまで集めて来ることが出来たのか!と感動し、畏れ入ります。▼世界は広く、文化も多種多様であるのに「蛇」という一種の境界的な生き物の持つ、「不思議で、不気味で、なんだかよく分からないもの」というイメージが共通しているということに楽しまされました。2014/06/09
fuchsia
1
巳年ということで2013年の1冊目はこちら。冒頭の夏目漱石の不思議っぷりが素晴らしいです。永日小品をまた読み直してみよう。その他には1970年代の蛇娘(@浅草)とか中西悟堂の愛蛇記とか。しかし、1989年の発行だそうですが、装丁や装画が凝りまくってます。当時で1900円だからかなり趣味性の高い企画品だったのでしょう。2013/01/06