感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaz
3
基本的には医師向けの本。個々の症例等の解説はともかく、認知症について決めつけてはいけないということだけは、よくわかる。図書館の内容紹介は『認知症のある人にとって本当に大切なものは薬ではなく温かい関わり。専門医が認知症への理解を深めるために伝えたい21の言葉を紹介します。認知症のある人が安心して暮らすための21のヒント』。2021/02/09
宝塚けんけん
1
医師や認知症の家族がどう認知症の方と接して行くことが望ましいかについて今迄には書かれたことのない視点から著されている。MCIの状態から必ず認知症に移行するので、早期受診が大事と誤解されている事が多いと思う。また認知症の本人は蚊帳の外で家族と医師両方のみが対話し、認知症の犯人が深く傷ついている事が多いと思われる。また、薬物治療が絶対であり、他の治療は補助的なものという大きな誤解をしている現実がある。認知症に対するスティグマは依然として大きく、今後も広く認知症に対する理解を求める必要が大きいと深く感じた。2021/04/09
Re Ga Ga
1
認知症と診断された父のことを、私は何か自分の狭い知識で、認知症だから仕方ないと、決めつけて接しているのかもしれないと、思うことがあり、手にとりました。認知症である人の周りの言葉だけではなく、本人との「対話」が重要であること、また、言葉を選んで話すこと、相手を尊重すること、当たり前のことなのに、ああ、できてないなと気がつくことができました。そしてそのうち私もその時期を迎える頃に、気軽に認知症になれる環境がある世の中になっていたらいいなと思いました。
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