出版社内容情報
《内容》 初版刊行後6年を経て「性同一性障害」という言葉も一般に知られるようになったが、依然として性同一性障害に関する臨床経験や知識の蓄積は十分とは言い難い。
初版からこれまでの間に「診断と治療のガイドライン」の改訂がおこなわれ、第2版はより現実的なものに修正された。しかし、当面する課題もあり、性別適合手術後のQOLについての追跡調査などの医学的問題、保健診療の問題、医師側の診療体制の不完全さ、社会の理解の乏しさ等々未だ解決しなくてはならない多くの問題をかかえている。
本書は、これらの問題の解決と新たな性差医学の発展のために、全面改訂となったものである。
《目次》
第1章 性同一性障害の概念の成立と歴史的背景
A.ジェンダーの概念の成立
B.わが国における“性転換医療”への通
第2章 性同一性障害の臨床
A.基本的なことがら
B.性同一性障害の臨床像
C.性同一性障害の診断
第3章 心理・社会的側面
A.性同一性障害者の抱える法的問題
B.性同一性障害者の抱える心理・社会的問題
C.青銅胃性障害者の社会支援
第4章 性同一性障害の成因
A.性の分化からみた性同一性障害の成因
B.神経解剖学的に見た性同一性障害
C.神経化学・分子生物学からみた性同一性障害
巻末資料
目次
第1章 性同一性障害の概念の成立と歴史的背景(ジェンダーの概念の成立;我が国における“性転換医療”への道)
第2章 性同一性障害の臨床(基本的なことがら;性同一性障害の臨床像 ほか)
第3章 心理・社会的側面(性同一性障害者の抱える法的問題;性同一性障害者の抱える心理・社会的問題 ほか)
第4章 性同一性障害の成因(性の分化からみた性同一性障害の成因;神経解剖学的に見た生同一性障害 ほか)
著者等紹介
山内俊雄[ヤマウチトシオ]
埼玉医科大学倫理委員会委員長として、性転換症の手術療法の倫理性を審議し、引き続き、日本精神神経学会「性同一性障害に関する特別委員会」委員長として「性同一性障害に関する答申と提言」をとりまとめた。昭和38年北海道大学医学部卒業。43年北海道大学大学院(医学研究科)修了、医学博士。43年北海道大学医学部生理学講座助手(神経生理学)。45年北海道大学医学部精神医学講座研究生。46年同助手。51年同講師。54年同助教授。61年埼玉医科大学精神医学講座教授。元年埼玉医科大学神経精神科センター所長。6年同附属病院長補佐。10年埼玉医科大学副学長。16年埼玉医科大学学長。この間、昭和52年より54年までアメリカNational Institutes of Health(米国立保健研究所、NINCDS)においてVisiting Scientisitとして、てんかん発作発現機序についての研究に従事
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