出版社内容情報
《内容》 臨床医学の分野では全体を把握検証する必要がある。生理学が人体の原点であり、病理生理の解明と疾患の理解が重要である。本書は過去において灌流系を用いた研究が多数行われたが、今日の著しい医学の進歩に伴い、灌流実験を見直し、病態生理の解明のため編集されたものである。また、実際に執筆者が行ったテーマ実験を中心に具体的に記載されている。いわば生の「実験」をまとめたものである。 《目次》 第1章 肝肝臓の灌流とは/インスリンによるグリコーゲン分解抑制作用/グルカゴン/乳酸からの糖新生/肝灌流によるケトン体産生の測定/尿素の生成/IGF-Iの分泌/T4からT3への転換/プロスタノイドの生成とグリコーゲン分解/アクチビンA/ホルモンによる胆汁分泌/門脈・肝静脈2血管灌流/肝類洞に放出されるスーパーオキサイドアニオンの検出/再生肝のフルクトース代謝と脂肪酸による調節第2章 膵内分泌膵灌流/膵灌流によるグルコース濃度連続変動下でのインスリン分泌の検討/Pulsatile(搏動状)インスリン分泌/カルシウムおよびカリウムとインスリン分泌/アミノ酸刺激とインスリン分泌/長鎖遊離脂肪酸のインスリン分泌作用/自律神経とインスリン・グルカゴン分泌/グルカゴンスーパーファミリーペプチドによるインスリン・グルカゴン分泌/SU剤とインスリン分泌/ハムスターの膵灌流におけるアミノ酸誘導体A-4166とKAD-1229のインスリン分泌促進作用/インスリンによるグルカゴン分泌抑制/低グルコース時グルカゴン分泌/膵D細胞からのソマトスタチン分泌とその作用/膵ラ島B,A,D細胞相関/高果糖食と高インスリン血症/チアミン欠乏マウスでのインスリン分泌/OLETFのインスリン分泌変動周期の検討/Zucker fatty ratおよびWBN/Kob ratにおけるインスリン・グルカゴン分泌/レプチンとインスリン分泌第3章 膵外分泌Exocrine pancreas/セルレイン、セレクチンによる膵液分泌/十二指腸分離、単離膵外分泌灌流/遊離膵腺房による膵外分泌反応/逆行性膵灌流と膵外分泌第4章 胃腸血管灌流・内腔灌流/胃-ガストリン分泌/腸-GLP-1分泌(ラット)/腸-グルコース吸収(イヌ)/腸管運動とVIP分泌(イヌ)第5章 骨格筋下肢灌流の実験/糖利用/脂肪酸利用/ケトン体利用第6章 心、腎、副腎、甲状腺心臓/腎臓、副腎/甲状腺/ラット心臓の解糖とグルコース酸化/腎臓からのレニン分泌/腎臓からの尿中NAG分泌/腎臓におけるホルモン代謝(T4からT3への転換)/腎臓、副腎からのアルドステロン分泌/モルモット副腎/甲状腺からのT4分泌
内容説明
本書は臓器別の章から成り立っており、脳以外のほとんどすべての臓器灌流実験について書かれており、それぞれ総論と各論に分けて執筆されている。総論では一般的に認知された方法や手技、結果、注意事項などについてまとめ、各論では方法から結果まで留意事項を含めて、実際に執筆者が行ったテーマ実験を中心に具体的に記載されている。
目次
第1章 肝(肝臓の灌流とは;インスリンによるグリコーゲン分解抑制作用 ほか)
第2章 膵内分泌(膵灌流;膵灌流によるグルコース濃度連続変動下でのインスリン分泌の検討 ほか)
第3章 膵外分泌(Exocrine pancreas;セルレイン、セクレチンによる膵液分泌 ほか)
第4章 胃腸(血管灌流・内腔灌流;胃‐ガストリン分泌 ほか)
第5章 骨格筋(下肢灌流の実験;糖利用 ほか)
第6章 心、腎、副腎、甲状腺(心臓;腎臓、副腎 ほか)
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