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出版社内容情報
《内容》 ポケットモンスター(ポケモン)事件はテレビのアニメ番組が国内の広範な地域に放映され、その中の刺激的な一部映像によって700人に及ぶ若年者が全国で光感受性発作を同時多発するという、それは史上かつてない出来事であった。さらに、厚生省の研究報告書によると、アニメ番組を見ていた人の10.4%が眼・頭痛、不快気分などの健康被害を呈したと推測される。これはきわめて現代的問題をはらんだ前代未聞の大事件である。原因、光感受性発作の発症機序、防止策などについて私見を述べ、若干の論述を重ねて、以上の事実経過、問題点を整理し、光感受性発作だけでなく、これから次第に増えるであろうテレビやコンピューター画面の映像による健康被害、その防止策などについて、できるだけ平易に解説することを目的に、本書の刊行を望んで筆を執った。 《目次》 ポケモン事件/ポケモン事件に対する民放連の対応/テレビ東京の対応とその記録/厚生省「光感受性発作に関する臨床研究」/日本てんかん学会の取り組み/ポケモン発作の発症機序/郵政省の「放送と視聴覚機能に関する検討会報告書」/英国ITCガイドライン/テレビ東京ガイドライン/民放連ガイドライン/英国ITCガイドラインと民放連ガイドラインの比較/ポケモンの再放送/ポケモン発作に関する研究報告/光感受性発作の脳波診断/ポケモンの問題映像による脳波変化/光感受性発作の防止策/補遺
内容説明
あの衝撃的なポケットモンスター(ポケモン)事件は1年も過ぎると、次第に忘れ去られようとしている。’97年12月16日の夕刻、テレビのアニメ番組が国内の広範な地域に放映され、その中の刺激的な一部映像によって700人に及ぶ若年者が全国で光感受性発作を同時に多発するという、それは史上かつてない出来事であった。さらに、厚生省の研究報告書によると、アニメ番組を見ていた人の10.4%が眼・頭痛・不快気分などの健康被害を呈したと推測される。これはきわめて現代的問題をはらんだ前代未聞の大事件である。本書は、事実経過、問題点を整理し、光感受性発作だけでなく、これから次第に増えるであろうテレビやコンピューター画面の映像による健康被害、その防止策などについて、できるだけ平易に解説したものである。
目次
ポケモン事件
ポケモン事件に対する民放連の対応
テレビ東京の対応とその記録
厚生省「光感受性発作に関する臨床研究」
日本てんかん学会の取り組み
ポケモン発作の発症機序
郵政省の「放送と視聴覚機能に関する検討会報告書」
英国ITCガイドライン
テレビ東京ガイドライン
民放連ガイドライン〔ほか〕