出版社内容情報
《内容》 本書はMRSAについて、その本体、感染予防法、治療の概念をつかんでもらった後、現在の分離頻度、各科におけるMRSA感染症の成立、特徴、問題点など、臨床重視の方向で編集した。検査法や詳しい遺伝学的仕組みは後ろに置き、より詳しい知識を必要とする場合に読み進むような配置にしてみた。治療、特に併用療法の理論づけには、MRSAの遺伝的ならびに生化学的仕組みが要求されることもあるので治療法は最後に稿をあつめた。
目次
1 MRSA感染症とは
2 MRSA分離率
3 MRSAの薬剤感受性とコアグラーゼ型
4 MRSAのコアグラーゼ型とTSST‐1産生能
5 MRSA術後感染症
6 MRSA腸炎
7 外科的MRSA感染症と術後予防的投与抗菌剤
8 MRSA敗血症
9 MRSA肺炎
10 未熟児MRSA敗血症
11 MRSA院内感染予防
12 MRSA感染症と遺伝的耐性CNSの遺伝解析
13 MRSAにおけるfemA遺伝子の役割
14 PCR法によるMRSA迅速診断法
15 IPMとCTMの併用
16 MRSA感染症に対するアルベカシンおよびバンコマイシンの治療効果
17 MRSA感染症のST合剤による治療