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内容説明
緻密な分析と大胆な構想で90年代先進社会の枠組みを展望。「社会主義」諸国の崩壊、資本主義社会の失速、地球規模の環境破壊等々、世紀末の世界的構造変動が進行するただ中にあって、もっともあり得べき人間的で有効な社会モデルを、EC統合という国境を越えた新しい試みを軸に模索する。
目次
序文 二つの世紀の交錯する90年代
1 ヨーロッパにおける経済社会の変動と新しい政策思考(80年代社会民主主義の経済戦略―新自由主義への対応とエコロジー的成長論;ヨーロッパの新しい社会運動―ドイツスタイルをめぐって;EC統合と移民問題―国民国家の地理的再編成;EC諸国におけるフォード主義農業の危機と持続的発展のオルタナティヴ)
2 ヨーロッパ各国における80年代・90年代国内政治の展開(新しい社会民主主義と改革政治の復権―ドイツ社会民主党・ベルリン綱領の成立過程と統合ヨーロッパにおける意義;もう一つの保守主義―(西)ドイツ・コール政権とキリスト教民主同盟
政治的プロジェクトとしてのサッチャリズム―1980年代イギリスにおける新保守主義の展開と成果
「ポスト・サッチャー」期のイギリスと労働党の政策転換
フランス社会民主主義の登場―思想的な体制批判論から体制の改革論へ
イタリア左翼民主党とヨーロッパ左翼の展望)