内容説明
形而上学を排して世界とのアクチュアルな接触に賭けようとする哲学と、世界に挫折した患者との治療経験を通して超越論的思考へと不可避に至る精神病理学の、「臨床哲学」という新たな場での刺激的な出会いと思索。
目次
対談・生と知のアクチュアリティ
1 越境する身体(境界の哲学と精神科臨床;反転する身体とパースペクティヴ性―メルロ=ポンティ後期思想の射程;後期メルロ=ポンティとラカンにおける身体・眼差し・鏡―精神病理学の見地から;仮面の眼―はるかなる視線)
2 気分の現象学と病理(「憂うつ」の機能と病理;不安の身体;メランコリーの水脈;知の自証性と生の根本気分(Grundstimmung))
著者等紹介
木村敏[キムラビン]
1931年生まれ。京都大学名誉教授。河合文化教育研究所主任研究員。精神病理学
坂部恵[サカベメグミ]
1936年生まれ。東京大学名誉教授。哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。