感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桜井夕也
2
感動に泣く、のは、無し、だ。河波(かはなみ)に流されるみたいな生(セイ)だもの 濁りつゝ、大河は、流る。この遊星(ほし)が滅亡(ほろ)びつゝあるのも知(し)らぬ氣(げ)に 殘香(のこりが)は(噎せかへるほど)強くして…… 彼(か)の女人(にょにん)、何時(いつ)の世の貴妃(きひ)なる 白雨(ゆふだち)を天啓(てんけい)として撤退(てったい)す―― 結句、全員(みんな)が敗者だ。今日(けふ)は 哀傷(かなしみ)の苫舟(とまぶね)が、往(ゆ)く―――― いづれ我が靈柩(ひつぎ)を運ぶべき苫舟が 書きなさい! 2016/12/18
-
- 和書
- ぼくの“鬼嫁”ダイアリー