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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SIGERU
18
ドイツ語のキンディッシュは、英語のチャイルディッシュ。子どもじみてる、大人げないという誹謗表現だ。詩人自身の言によれば、此の詩集に登場するキンディッシュたちは「私のふつつかな分身」。『典雅ないきどおり』のレビューで言葉の綺羅と書いたが、本詩集(2012年刊)は、高踏性や攻撃性が影をひそめている。「朽ちかけた言語野はいっかな応答しない」と呟く『ほろ苦い紅茶』は、この詩人にして心境詩かと見紛うばかり。それでも阿部日奈子は阿部日奈子。その本領は、怖いメルヘン「クルエル・クリスマス」などの攻めてる詩篇にきわだつ。2021/05/15
メイ&まー
5
文字のでこぼこを愛しくさすりながら。頑固、怠慢、いたいけ、残酷…どうしようもない大人と、大人になるべく無理な爪先立ちの子供たち。小説よりも物語に溢れた詩集でした。2013/02/23
monado
1
過去作に比べるとケレン味は薄れ、ちょっと薄味な印象。クラウドやライフログなんて昨今の言葉もでてくるあたりは面白い。 ノウゼンカズラが個人的には一番良い。2015/09/30
あしの ゆうこ
0
装画を鳩山郁子さんが担当されていたので購入。 内容もとても自分好みでずっと持っていたい一冊。 著者の他の作品も少しずつ集めたいなぁと思います。 2013/02/11