内容説明
電気の光、パリの音楽、松の匂い、カジキの味…「五感」にまつわる表現からヘミングウェイの主要作品を読む。20世紀アメリカの混沌とした時代に、作家は何を見て、聴いて、触れ、嗅ぎ、味わったのか。
目次
第1章 電気仕掛けのプロメテウス―『日はまた昇る』における「光」
第2章 喧噪と戦争―『日はまた昇る』における「音」
第3章 情熱の受難者たち―『武器よさらば』における「触覚」
第4章 不毛な清潔、豊穣なる不潔―「キリマンジャロの雪」における「匂い」
第5章 死とノスタルジア―『誰がために鐘は鳴る』における「匂い」
第6章 ライオンの食卓―「よいライオンの話」における「食」
第7章 カジキの肉、キリストの血―『老人と海』における「味覚」
終章
著者等紹介
戸田慧[トダケイ]
関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。博士(文学)。現在、広島女学院大学人文学部准教授。専攻はアメリカ文学、特にアーネスト・ヘミングウェイを中心に研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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