内容説明
南部というローカルな場所と人びとを管理統制する国家、そして弱者支配や搾取が拡大されていく世界。視野を縦横に伸縮させながら、フォークナーが書き継いできたものとは。中・後期作品を中心に精読しつつ、それらのインターテクスチュアリティを改めて検討することで、フォークナー作品が到達した地平を検証する。
目次
第1章 フォークナーのフランス―芸術、父権制、植民地(初期の詩、ニューオーリンズ、そしてパリ;『これら十三篇』のフランス ほか)
第2章 『村』―パロディを超えて(『村』がパロディ化するもの;パロディの行き着くところ)
第3章 『行け、モーセ』の混沌―名前、系図、父権(アイザック・マッキャスリンの系譜;人種と階級 ほか)
第4章 記憶の形と継承―『尼僧への鎮魂歌』(手紙と署名;公的記録と芸術家 ほか)
第5章 『寓話』と越境(軍隊と群衆;『これら十三篇』の第一次世界大戦と『寓話』 ほか)
著者等紹介
田中敬子[タナカタカコ]
名古屋市立大学人文社会学部名誉教授。専攻はアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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