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内容説明
自分の人生を生きるのだ。自分が生きたいように、生きたいだけ、ずっと。重篤な病に憑りつかれ、生死の境をさまよう主人公。自身と、そして家族のもとに現れた「死」を前にして、彼は何を見出したのか。ベルンハルト自伝五部作の第三作、待望の邦訳刊行。
著者等紹介
今井敦[イマイアツシ]
1965年、新潟県生まれ。中央大学大学院文学研究科単位取得満期退学。1996年からインスブルック大学留学、1999年、同大学にて博士号(Dr.phil.)。現在、龍谷大学経済学部教授。専攻は現代ドイツ文学、とくにマン兄弟、南チロルの文学、トーマス・ベルンハルトを専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のこのこ a.k.a. TOKKY
2
やはりベルンハルトは裏切らないのか……というかむしろ開かせてくれるのか…!誰のことも頼りにできなくなった時に、自分以外の誰でもない自分自身になるための決心をする本作はかなり前向きな感じで良かった。繊細で感受性に溢れてて、愛憎ゆえに毒づくトーマス・ベルンハルトは、自分にとって共感という意味ではこれ以上無いくらいの作家だと思う。 そして文学と音楽の切り離せなさについては、たまたま一冊前から読んでたサルトル『嘔吐』と繋がる感じがして、やっぱそうだよな〜!となった。文学と音楽は、かなり兄弟だよ。2025/06/01
tatta
1
ベルンハルト全著作中唯一の自己啓発本的傾向。2023/07/19
三月うさぎ(兄)
0
食品販売店で商人見習いをしながらオペラ歌手を目指していたトーマス青年(18歳)は、風邪かな、長引くけど仕事を休みたくないなあ、と無理していたら、なんと湿性肋膜炎でぶっ倒れて病院へ。それも、もう助からないと見放された患者が入る「死にゆく部屋」に収容され、もう大変。しかもその引き金が、尊敬するお爺ちゃんが入院してしたこととあって、家族も二重の苦しみらしいけど、トーマス青年の視点なのでそこは映らず、ちょっとセリーヌばりの暗黒病院エピソードが続く。→2024/10/06
yt
0
がんばれベルンハルト!負けるなベルンハルト!2024/09/12
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