内容説明
日本人の植民地主義は今も続いている。日本人=植民者を告発し「米軍基地引き取り運動」の口火を切った思想書・理論書に、報道の責任・ヘイトスピーチ・県民投票の黙殺・沖縄人差別をめぐる増補と解説を加え復刊する。いまだ決着はついていない。
目次
序章 「悪魔の島」から聴こえる他者の声、そして、日本人
第1章 植民地主義は終わらない―日本人という植民者
第2章 文化の爆弾
第3章 共犯化の政治
第4章 日本人と無意識の植民地主義
第5章 愛という名の支配―「沖縄病」考
第6章 「希望」と観光テロリズム
終章 沖縄人は語りつづけてきた
増補 無意識の植民地主義は続いている
著者等紹介
野村浩也[ノムラコウヤ]
1964年沖縄生まれ。上智大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程満期退学。現在、広島修道大学人文学部教授(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たろーたん
1
沖縄は今なお日本の植民地である。その証拠は75%という米軍基地の負担率である。もし平等とするなら、都道府県面積比なら0.6%、人口比でも1%以下、47都道府県であっても2%の負担になるはずである。それを75%も負担させられているのは植民地以外の何物でもない。植民地主義は、被植民者の精神を支配することによって十全に機能する。沖縄はもはや日本の共犯とされ、「お金もらってるでしょ」と言われる。「沖縄大好き」という日本人に「そんなに好きなら基地を持って帰って」というと逆ギレされる。(続)2024/11/10
健康平和研究所
1
「本土」の人間が沖縄に基地を押し付けていることを再確認した2019/12/31