内容説明
バロックから第二次大戦後のドイツを文学と政治から読む、多様なアプローチ。
目次
1 近世から近代への想像力(近世ドイツにおける文学と政治―グリンメルスハウゼンの場合;テロルとユートピア―ゲーテとフランス革命)
2 国民意識覚醒の時代(ジャーナリズムと民衆―ゲレスの政治新聞における文芸共和国の理念;祖国再生とメランコリー―グラッベのバルバロッサ作品;女性解放をめざす男性作家たち―「若きドイツ」と一八三五年の二つの小説;「三月後期」の政治的リアリズムと詩的想像力―ヘッベルのドイツ統一思想;「革命なんかに入らなければよかった!」―ヨハンナ・シュピーリ後期作品に見る労働運動のモチーフ)
3 統合と分裂の世紀(激動の時代に、何のために絵を描くか―ジョージ・グロスとオットー・ディックスの絵画と政治;一八一六年のロッテ―トーマス・マンの小説『ヴァイマルのロッテ』をめぐって;東ドイツ、父なる国家―ザラ・キルシュ『山のように高い海の波』;東ドイツの西ドイツ学生への浸潤―雑誌『コンクレート』の成立とウルリーケ・マインホフの彷徨)
著者等紹介
青地伯水[アオジハクスイ]
京都府立大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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