内容説明
エリーザベト伝説からカタリーナ・ワーグナーまで。近代文学の伝統をワーグナーオペラの現代演出とキリスト教聖人伝説の相克から照らし出す。
目次
第1章 ある聖人伝説の変容―ワーグナーとリストの聖エリーザベト受容
第2章 聖女から恋する女へ―ゴットフリート・ケラーの『七つの伝説』
第3章 近代芸術家たちの肖像―タンホイザー伝説の解釈をめぐって
第4章 ドイツ中世伝説とアンデルセン童話―『ひとり者じいさんのナイトキャップ』をめぐって
第5章 芸術家王国「ニュルンベルク」の盛衰とトリックスター「ベックメッサー」の可能性―ナチス国民オペラからカタリーナ・ワーグナーの演出まで
第6章 英雄伝説と近代の愛―ワーグナーの『ニーベルングの指環』
著者等紹介
奥田敏広[オクダトシヒロ]
1956年大阪府に生まれる。1980年京都大学文学部卒業。2005年京都大学文学博士。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科文芸表象論分野教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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