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内容説明
哀れなるかなメキシコ、天国から斯くも遠く、米国に斯くも近し。
目次
第1章 テキサスからカリフォルニアまでの領土喪失
第2章 国境の移動に翻弄されたメキシコ人
第3章 フィリバスターのメキシコ北西部侵蝕
第4章 フランスよ、お前もか
第5章 ブラセロ・プログラムに見る米国によるメキシコ人労働力の利用
第6章 アリゾナにおけるメキシコ人への凌虐から
著者等紹介
中野達司[ナカノタツシ]
東京外国語大学大学院修士課程地域研究研究科修了。現在、亜細亜大学国際関係学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
14
メキシコの悲哀―大国の横暴の翳に。中野 達司先生の著書。大国は横暴になりがち。大国は横暴であるという自覚がなくても簡単に横暴になる。大国が横暴なふるまいなんてしていないと言い張ったところで周囲が横暴であると実感したらそれは横暴であるということ。大国の横暴はいじめの構図と近いのかな。いじめだっていじめている本人はいじめているつもりはないことが多いから。大国の横暴もいじめも絶対に許されない。 2022/12/16
梟をめぐる読書
1
19世紀にヘタレな指導者が領土の半分を米国に譲渡(今日のテキサス州)してしまったせいでゴールドラッシュにもありつけず、その後も「白人の正義」のもとに(ハリウッド映画などのキャンペーンを通して)類型的な悪役像を押し付けられてきた国、メキシコ。本書はあくまでメキシコ視点の記述を公言しており、従って「物語」的傾向の強いものだが、少なくともその歴史を知っているかどうかで、西部劇の見方は確実に変わる。哀れなるかなメキシコ、天国から斯くも遠く、米国に斯くも近し。2011/12/25
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