内容説明
保守革命論を開花させたホフマンスタール、保守革命によってナチスと対決したトーマス・マン、「覚悟性」に保守革命の色を帯びるハイデッガー、保守革命的「ドイツ社会主義」に希望を託したゾンバルト。その文学と思想から戦間期ドイツの保守革命に切り込む。
目次
多様な保守革命像―序文にかえて
第1章 ホフマンスタールの保守革命(『国民の精神空間としての著作』講演の位置づけ;ラングとホフマンスタール ほか)
第2章 ジンテーゼを求めて―トーマス・マンと保守革命(一九二一年の保守革命;一九三〇年前後の保守革命 ほか)
第3章 マルティン・ハイデッガーと保守革命(「保守革命」という時代の空気;「保守革命」の書として『存在と時間』を読む ほか)
第4章 ヴェルナー・ゾンバルトの保守革命―「資本主義的精神」と「ドイツ社会主義」の精神(ゾンバルト、ナチズム、反ユダヤ主義;「経済の時代」批判 ほか)
著者等紹介
青地伯水[アオジハクスイ]
1963年、京都生まれ。京都大学博士(文学)。京都府立大学文学部准教授
友田和秀[トモダカズヒデ]
1958年、京都生まれ。京都大学博士(文学)。奈良県立医科大学准教授
國重裕[クニシゲユタカ]
1968年、京都生まれ。京都大学博士(文学)龍谷大学准教授
恒木健太郎[ツネキケンタロウ]
1979年、兵庫生まれ。京都府立大学共同研究員。京都大学非常勤講師、大阪大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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