内容説明
ギロチンの口、泣き喚く胃袋、廃墟の胸、監視する魚の目…あらゆる部位から溢れ出す饒舌な=豊穣な形象。ハイネ散文作品の「身体」にまつわる表現に焦点を当て詩人にしてジャーナリストのハイネにおいてこそ現出しえた文学とジャーナリズムの融合を抉り出す。
目次
序章 ことばと形象性(ハイネの散文と形象語彙;データベースと語彙カテゴリー ほか)
第1章 身体と死体(身体と国家;身体と精神 ほか)
第2章 頭部(頭、首、頭脳;髪の毛と髭 ほか)
第3章 胴体(肩、背中;胸、乳房 ほか)
第4章 四肢(腕;手、こぶし ほか)
著者等紹介
木庭宏[キバヒロシ]
1968年大阪市立大学大学院文学研究科修士課程修了。1993年博士(文学)。現在、神戸大学国際文化学部教授。専攻はドイツ文学、民族社会論
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