内容説明
マキアヴェリ、スピノザ、マルクス、レーニン…ドゥルーズ/ガタリ…そしてヨーロッパ、アメリカ…横断する力の思想史。
目次
第1章 構成的権力―危機の概念
第2章 「力量」と運―マキアヴェリ的パラダイム
第3章 大西洋モデルと反権力思想
第4章 アメリカ憲法における政治的解放
第5章 革命と労働の構成
第6章 共産主義の欲望と弁証法の復興
第7章 力の構成
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
5
通り過ぎる、立ち止まる、立ち話する、しゃがむ。それらが可能な道が集団を成すと法的空間に変わる。整然と通過する人民(ポポロ)とそれに従わない者を分けたマキァヴェッリは、後者を「マルチチュード」と呼んだ。著者はここから法治国家における未構成の人々を別の構成の潜在力と捉え、構成された権力空間に構成する権力を介入させて、整理された空間が力の空間となることを強調する。システムの中で個に集約される我々にも、集団性、不可逆性、敵対と危機が潜在する。道が集団の対話する場となるにはどうすべきか?という問いは我々の中にある。2017/02/20
Kanou Hikaru
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