ホワイトヘッド著作集<br> 自然という概念

  • ポイントキャンペーン

ホワイトヘッド著作集
自然という概念

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 265,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784879840295
  • NDC分類 133.5

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bartleby

15
のちの『過程と実在』につながっていく自然概念について書かれていた。デカルトやニュートンによる機械論的自然観に対して、開かれた、出来事としての、有機体的な自然観。エコロジーの概念にも通じるものがある。不可逆的な時間を含みもち、小さなプロセスを大きなプロセスが包含し、すべてが関係のネットワークを結んでいるという意味で、ホワイトヘッドのいう自然は創造性を備えている。ライプニッツのモナドに似ている。プラトンの「ティマイオス』を読まないと。2023/05/26

wadaya

4
自然と聞いて気軽に手を伸ばしたが、何の何の相対性原理のプロローグ的入門書であった。面白い!後半はミシェルフーコーの「知の考古学」アルシーヴという概念と重なるし、フーコー好きにも是非読んでいただきたい。ホワイトヘッドがどれだけ素晴らしいかがわかると思う。さて本題に入ろう。ホワイトヘッドは「自然とは過程である」と言っている。自然は思考とは無関係に存在するとも語っている。一貫して見えないもの我々が知覚できないものを肯定している。「抱握」という概念がそうである。ホワイトヘッドを理解する上で重要なキーワードだ。2019/07/27

takuyak56

1
(不正確なメモ)自然と認識(主体)を分け、両者のあいだに時間・空間を外挿する二元分裂的自然観の批判。「たとえば、推移は、ただ認識されるものとしての自然の特質であるばかりでなく、認識の手続きである感覚意識の特質でもある」(64)。感覚意識に「持続」(現在)として与えられる自然の全体(出来事)とそこに含まれている「知覚しつつある出来事」の関連付け(意味づけ)という知覚のプロセス(時-空は感覚・知覚対象から抽出されるのか)、延長抽象化の方法による出来事粒子への接近、これらからなる自然哲学。2018/06/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/322568
  • ご注意事項